雑草~記者魂~

フリージャーナリストによる徒然ジャーナル

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見て見ぬフリはできない。

今日は久しぶりに昔の仲間と飲んだ。20年来の友人だか、俺と一緒でこいつも仲間と群れることを嫌う。
人との付き合いが苦手な不器用な性格が逆に一緒に飲んでて心地がいい。
なんてことを俺が思っているとこいつが知るヨシもないが…。

場所は赤羽のとある焼き鳥屋。ここの鳥刺しと砂肝、ひな鳥の素揚げがうまい。
先代から引き継いだという、日齢60日前後の若鶏より若いひな鶏を使用した素揚げは侮れない。
素揚げのひな鳥、肋骨部分迄もパリパリバリバリと喰い切るのが此方の流儀。主の塩加減でも充分に旨いのだが、
好みに応じて、檸檬や七味で頂くのも変化技として正解。
お茶も出ないので、お茶代わりに鶏スープを飲む事になるため、配分には充分に注意をしておきたい。
俺たち呑む人間には全く関係ない話だが(笑)
麦酒は壜(ドライ、モルツ)、生(アサヒ)から選択。焼酎割りや日本酒もあるが、
個人的には麦酒で通したい店。麦酒一本で納まるなら3,000円で釣りがくる。

いい気持ちで店を出て、そいつとは店の軒先で別れた。俺は終電前の電車で家路へと急ぐ。
明日は午前中に学生たちと会う約束があるのだ。
久しぶりに乗った埼京線は相変わらず混んでいた。そこへ明らかに様子がおかしい若い女性。
「大丈夫ですか」、と声を掛けると彼女は泣き崩れた。彼女は痴漢に遭っていたのだ。
周りのやつらは見て見ぬフリ。昨今電車の中で注意をした人が逆に被害に会う時代。確かに面倒なことには関わりたくない
という気持ちはわからないでもないが、俺はそういうことは絶対に許せない。
次の駅で痴漢の男を引きずりおろし、駅員に引き渡す。

まったく、気持ちよいほろ酔い気分が一気に醒めてしまった。一日の終わりに嫌なものを見たものだ…。
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社会と向き合う若者たち ~K君の場合~

その青年は、街で見かける同世代の学生よりもこぎれいな格好で、話しを聞くまでは
ごく普通に就職をしていく一人だと思っていた。

K君は、いま都内の一流私立大学の3年生。
周囲の学生が氷河期といわれるなか必死で就活に駆け回る姿を横目に、早々と留年を決めてしまった。
その理由は成績が足りなかったということではない。本人の意思によるものだ。
「この先の状況がどうなるかは分からないけど、氷河期といわれているこの時期に無理に就職しても、ほんとに自分が活かせる会社に出会える確率は低いですよね。しかも内定切りのリスクや入ってからの条件を考えると、急いで自分の将来を決める必要もないなと思うんですよね。」

彼はいま家庭教師をいくつかかけもちで抱えている。ちょっとしたサラリーマンの初任給を上回る収入があることも、留年を踏み切らせた理由だという。
「留年した分の授業料は自分で払います。一応1年の延長のつもりですけどね。新卒のタイミングを動かしただけですよ。」

逆に、やりたい仕事、行きたい企業を聞いてみた。
「ぼくは、ゲームやネットが好きなんです。一日中やってても飽きない。自分でいうのもなんですけど、かなり詳しいほうだと思います。自分なりにこうしたらいいのにということも考えているので、そんな部分が活かせる仕事につきたいですね。ゲーム会社とか、ネットサービスの会社ですね。いい出会いがあるまでは、いまのバイト続けててもいいかなくらいに思ってますよ。」

4年間で学校を卒業してすぐに社会に出ることが半ば常識のように踏襲されてきた。これまでも、社会に出る前に海外にでる若者はいたし、やりたいことが見つからずにフリーターと称してアルバイトを続けて自分探しをする若者もいた。しかしK君のような、いわゆるエリート学生たちが、自分と会社の関係や就職のタイミングを、自分でコントロールしようとすることには、会社との関わり方の変化のきざしを感じる。会社側も、学生とのマッチングに対して、もう少し柔軟な対応をとってもいいのではないか。

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