雑草~記者魂~

フリージャーナリストによる徒然ジャーナル

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社会と向き合う若者たち ~Aさんの場合~

目の澄んだ彼女は、語り始めると今の若者に感じないような熱さで私を見据えてきた。
「海外の人たちとネットを通じていろいろな意見交換をしてきました。そこで感じたのは、
私たちひとりひとりの考え方をすこし変えるだけで、本当に世の中が変わるということ。」

ネット世代は、これまでの大人が思いもしなかった考えを、ネット上の実体験をもって獲得している。
「なにが必要だとか、なにはいらないとか、どの程度で十分とか、そういう判断基準をいままでは
企業側が先導してつくってきたと思います。でも結局それが過剰なモノやサービスを溢れさせることに
なりましたよね。そういう判断基準は、本来私たちがつくればいいこと。
ネットを通じて市民の声を集めれば、世の中をいいバランスに向けていくことができるんじゃないか。
そのためには、どんな方法があるのか?それを研究したいんです。」

企業のマーケティングを、そう簡単に一括りにできるか疑問だが、彼女の言葉には
確信めいた実感がこもっていた。
現在、大学院への進学を決めている彼女も、もともとは企業への就職を考えていた。
しかし、昨年末からの世界不況をみて考えが変わったという。
「将来、企業に所属することを考えていないわけではありません。
でも、いまは時代の変化に対応できる企業とそうでない企業がふるいにかけられている時期。
その混乱のなかに身を置くよりも、研究に集中していたほうが自分のためになると思っています。」

企業で働くということの意味はなんだろう。企業の論理と自分の論理を並べて見つめなおそうとする彼女は、いままでの就職活動する学生とは違う観点を獲得しているようだった。
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